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ウォーターセブン編は麦わらの一味の人間性がよく分かるストーリー展開である
出典:ワンピース
ウォーターセブン編は、ウソップとロビンの離脱やアイスバーグ襲撃に犯人扱いにされるなど、麦わらの一味にとって色々な事が起きたストーリーでした。
改めてウォーターセブン編を読み返して感じた事は、麦わらの一味の人間性が凄い良く描かれているように感じました。
本記事では、ウォーターセブン編での"麦わらの一味"の行動や思考について考察してみました。
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現実主義で適応能力が高い船長「モンキー・D・ルフィ」
ウォーターセブン編で、麦わらの一味は大きな決断に迫られます。それは「ゴーイングメリー号」とのお別れです。
造船会社ガレーラカンパニーの船大工により、「ゴーイングメリー号」は次の島へたどり着く事すら困難という現実を突きつけられます。
「ゴーイングメリー号」への思い入れが強い「ルフィ」と「ウソップ」ですが、その判断は真逆で、船長であるルフィは船員が一番安全な選択肢である「ゴーイングメリー号」を諦め、新しい船を手に入れるという現実的な選択を取ります。
ルフィは起きた事を受け入れ、その中で何が一番最善な策なのかを瞬時に判断し決断しています。
夢見がちで諦めの悪い「ウソップ」
「ゴーイングメリー号」はウソップの故郷であるシロップ村のお金持ち「カヤ」から譲り受けた大切な船です。
麦わらの一味の中で、空島で「クラバウターマン(船の妖精)」を見たのはウソップだけです。そのくらい「ゴーイングメリー号」を大切にしていたウソップにとっては、ルフィが決断した新しい船に乗り換えるという話を受け入れられなかった様子です。
しかし、船の修理をしていたウソップは「ゴーイングメリー号」がすでに限界であった事は、分かっていたのです。それはフランキーとの会話で判明しています。
「ゴーイングメリー号」が限界なのを知っていながら、最後の最後まで諦めずに「ゴーイングメリー号」の修理をしているウソップは、夢見がちで諦めが悪い仲間思いな男だといえます。
常に中立、冷静な判断で状況を見守る「ロロノア・ゾロ」
「ゴーイングメリー号」の事でルフィとウソップが言い合いしているのを、サンジやナミは止めに入っています。そしてチョッパーはあたふたしています。
そんな中、ゾロは常に「・・・」とコメントは発信せず状況を見守っていました。
ウソップとの対決でルフィは「重い」と珍しく弱音を吐いています。その時のゾロの台詞
それが
船長だろ...!!!
迷うな
お前がフラフラしてやがったら
おれ達は誰を信じりゃいいんだよ!!!
出典:ワンピース『333話』
そしてウソップが一味を脱退、ロビンが行方不明、アイスバーグが襲撃されたとき
- ルフィ:アイスバーグの元へ
- ナミ:ルフィと共にアイスバーグの元へ
- サンジ:ロビンを探しにいく
- チョッパー:サンジと共にロビンを探しに行く
おれはもう少し
.........
成行きを見てる...
出典:ワンピース『334話』
ゾロは動かず、何か起こるのか待っていました。感情に動かされることなく、常に冷静で中立な判断が出来るゾロらしい台詞です。
ロビンに対しても、ゾロ以外のメンバーは、アラバスタ編で敵として現れたロビンを信用しきっていました。ゾロも本心は信用していると思われてますが、あくまでも中立な立場でいました。
ナミにロビンを疑っているのか聞かれた時のゾロの台詞。
信じるも
疑うも...
どっちかに頭を傾けてたら...
真相がその逆だった時
次の瞬間の出足が鈍っちまうからな
出典:ワンピース『341話』
とにかく優しい「ヴィンスモーク・サンジ」
「ゴーイングメリー号」の事でルフィとウソップが言い合いしているのを、止めようとしているサンジ。ルフィとウソップはヒートアップして、お互い言ってはいけないことを口にしようとします。
ウソップに船を降りろと言おうとしたルフィに対して
ルフィてめェ
今何言おうとしたんだ!!!
頭冷やせ!!!
滅多な事 口にするもんじゃねェぞ!!!
出典:ワンピース『331話』
サンジが止めに入っていなければ、もっと悲惨なことになっていた可能性もあるかもしれません。
そして決闘に敗れボロボロのウソップを、治療しようとしたチョッパーに対するサンジの台詞
"決闘"に負けてその上..."同情"された男が
どれだけ惨めな気持ちになるか
考えろ!!
出典:ワンピース『333話』
常に相手の気持ちを考えて行動できる、優しいサンジらしい台詞です。
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そしてウォーターセブンでは、常にロビンを心配していました。
ロビンの心配しつつ、ウソップの事も気にかけていました。
おいおい!!!
アクア・ラグナ
っていう"高潮"がここへ
近づいてるんだったなァーーーーーーーーっ!!!
出典:ワンピース『338話』
純粋な「トニートニー・チョッパー」
「ゴーイングメリー号」の事でルフィとウソップが言い合いしているのアタフタしているチョッパー。
ロビンがいなくなったのを、自分が何か変なことを言ったのではないか心配しているチョッパー。
ウソップが怪我をして、ほっておけなく治療しようとするチョッパー。
ウォーターセブンの建物内でもCP9との戦いで、ルッチの「嵐脚」により瓦礫の下敷きになりそうになった、ナミとチョッパー。チョッパーは懸命にナミを助け、チョッパーは瓦礫の下敷きになってしまいます。この時も純粋なチョッパーらしく、自分が助かることなど、全く考えず何とかしてナミだけでも助けようとしていました。
一番の現実主義者、男のプライドは理解できない「ナミ」
「ゴーイングメリー号」の事でルフィとウソップが言い合いをし、決闘することに。
なによもう!!!
こんなバカな事やめてよ!!!
どうして仲間同士で決闘なんかしなきゃ
いけないの!?
出典:ワンピース『332話』
ナミは、頭を冷静にして誤って再度話し合えば、問題は解決すると提案します。
しかしルフィは「もうムリだ」と言います。ルフィはウソップの気持ち、ウソップの性格を理解し、ウソップに妥協してもらい「ゴーイングメリー号」を乗り捨てるのは出来なかったんだと思われます。そして男は「プライド」を大切にする生き物でもあるので、その辺りも影響しているように感じています。
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終わりに
"麦わらの一味"の人間性が描かれているウォーターセブン編を考察してみました。
ウォーターセブン編は、麦わらの一味の人間性が凄く分かりやすく描かれているストーリのように感じています。
意外と現実思考で受け入れの速い「ルフィ」、夢見がちな「ウソップ」、冷静な判断をする「ゾロ」、優しい「サンジ」、純粋な「チョッパー」そして現実主義の「ナミ」。
少し違った角度から読むと、また違った面白さでワンピースはやっぱり面白い!!