目次
クザンの目的を考察
黒ひげ海賊団(船長黒ひげは不在) VS ガープ率いる海軍(主にSWORDのメンバー)の戦いは、コビーの救出には成功するものの、ガープがクザンに氷漬けにされるという結果で幕を閉じました。
海軍時代はガープを慕い、ガープの愛弟子だったクザンですが、海賊島ハチノスでの戦いでは、手を抜くようすはなく、最終的にはガープを氷漬けにしています。
ただ「ガープさん」といまだに呼んでいることから、ガープを尊敬しているのは変わっていないようにも感じます。
本記事では、尊敬するガープを倒してまで、クザンは何がしたいのか、クザンの目的について考察しています。
スポンサーリンク
クザンは優しい男である
22年前にオハラでおきた事件、ニコ・ロビンはクザンに命を助けられたといっても過言ではありません。
クザンに助けられたことで、ロビンは辛い人生を歩むことなりましたが、ルフィと出会い人生が変わっています。
また、サウロもクザンに助けられた1人です。オハラ事件のとき、クザンがいなければサウロは赤犬(サカズキ)に殺されていたかもしれません。
パンクハザード編では、スモーカーがクザンに命を助けてもらっています。なぜクザンがパンクハザードにいたのかは気になりますが、クザンがいなければスモーカーはドフラミンゴに殺されていました。
クザンが本気を出せば、ロングリングロングランドやエニエスロビーで"麦わらの一味"を確保することは簡単だったはずです。しかしクザンは"麦わらの一味"を見逃しています。
海軍本部大将という立場より、何が大事なのか、本質を考えながら行動しているような気がしています。
サカズキとクザン、この2人は正反対である
センゴクが元帥の座を降りた時、センゴクは青キジ(クザン)を推薦していました。それに対して、世界政府は赤犬(サカズキ)を推薦。
海軍には「世界政府と同じ思想を持つ者」と「世界政府の思想とは正反対の者」、そして黄猿のように「どっちつかずの者」が存在していると考えられます。
- 赤犬(サカズキ)、緑牛(アラマキ)は世界政府と同じ思想
- センゴク、ガープ、青キジ(クザン)、 藤虎(イッショウ)は反対勢力
- 黄猿(ボルサリーノ):どっちつかず
ガープが"海軍の未来"と話したのは、SWORDのメンバーです。海軍の機密特殊部隊SWORDには、ガープの愛弟子である「コビー」や海軍本部中将つるの孫「ひばり」などが所属しています。
センゴクやガープは自分たちの世代で、海軍を変えることは出来なかったが、世界政府のやり方に疑問を持っていたに違いありません。
そこで設立したのがSWORDなのではないでしょうか。有望で国民のために動ける若い海兵をセンゴクやガープは育てていたのかもしれません。海軍を変えるために。
スポンサーリンク
ワンピースの世界では、世界政府に従う(加盟国)者は守るが、従わない(非加盟国)者には人権すら与えない。奴隷が当たり前の世界です。
この世の神は"天竜人"!!
世界政府に加盟してねェ
この国にゃあ!!
ねェんだよ!!
人権がよォ!!!
憎むなよォ!?これが世界!!
出典:ワンピース第1054話
サカズキが元帥になった海軍に未来はない?クザンはそれを止めたかった?
センゴクが元帥をしていた時代は、「ゴール・D・ロジャー」や「白ひげ」のような海賊が活躍しており、ロジャー海賊団はラフテルにたどり着いています。
センゴクの時代は、世界政府からの指示をセンゴクが上手にコントロールしていたと思うんですよね。(ロジャーや白ひげは悪い海賊ではないので、そこまで力をいれて捕まえようとしなかったのでは?)
ただサカズキは「徹底的な正義」を掲げている人物です。思考も世界政府と似ています。
サカズキが元帥になった海軍は、世界政府と同じ思想であり、これまで以上に貧困の差が激しくなっていくのが想像できます。非加盟国への扱いは厳しくなり、奴隷も増えていくでしょう。
海賊も徹底して排除するだろうし、海兵の命より、海賊を確保できるチャンスがあればそちらを優先するのが目に見えています。
ガープは若い命が海軍の未来と話していましたが、サカズキは若い命を駒のように使うでしょう。
普段はやる気を見せないクザンですが、赤犬が元帥になることだけは強く反発し、2人は対立。そしてパンクハザードで決闘。勝利した赤犬が元帥になっています。
ガープは大将になると自由がなくなるので、中将のまま活動しています。それに対しクザンは大将になっています。ガープを尊敬しているクザンですが、なぜ大将になったのか。
もしかしたら、海軍を変えたい。クザンにはその気持ちがあったのかもしれません。
クザンは目的は海軍を変えること?
クザンの目的は海軍を変えることなのではないかと予想しています。(海軍にSWORDを作っているガープたちと同じ思想)
世界政府を倒すことが目的であれば、革命軍に入ればよいだけです。
しかし、クザンは黒ひげ海賊団に加入しています。
物事を計画的に進めている黒ひげの次のターゲットは海賊島ハチノスを世界政府の加盟国にすることです。
この「海賊島」を一つの国家にしてェのさ!!!
「世界政府」に所属する国にな!!
出典:ワンピース第1080話
インペルダウンに侵入するために、王下七武海に加盟したときと同じで、何かの目的を達成するために世界政府の加盟国になろうとしているんだと思います。
クザンが黒ひげ海賊団に入った理由は「利害の一致」です。
800年間 世界政府の思想は変わっていません。奴隷は当たり前で、天竜人はやり放題です。
なぜ800年間もの間、世界政府は世界を支配できているのか。海軍は世界政府の言いなりなのか。
昔からずっと疑問に感じています。
例えば
「マリージョアの国宝」が権力を得る力のようなものだったとして、黒ひげがその国宝を狙っている、世界政府の加盟国になることで、マリージョアへ侵入しやすくなる。
黒ひげが世界政府から権力を奪えば、海軍はその支配から解放される。
海軍を変えたいと思っているクザンとは利害が一致する。
もしくは
黒ひげの目的は世界政府の闇を紐解くこと。歴史研究が好きな黒ひげは世界政府の闇に興味を持っている。世界政府の加盟国になることで闇に近づける。
世界政府の闇がわかれば、海軍を変えることにつながる。クザンとは利害が一致する。
などが考えられます。
クザンはスモーカーに「おれは おれよ」と話しています。海軍時代から変わっていないことがこのシーンから読み解けます。
ただ「何かを決断した男の顔は違う」とドフラミンゴが話していたので、断固たる決意で行動しているようです。
海軍を変えるために、若い海兵(SWORD)を育てているガープたちとは違い、クザンは自分の力で海軍を変えようとしているのかもしれません。